アルギン酸
Alginate

アルギン酸は、マンヌロン酸 (M)とグルロン酸 (G)が直鎖状に結合した多糖です。アルギン酸によってMとGの含有量、配列、分子量が異なり、これらの構造の違いによって物性や生理活性が異なることが知られています。

化学構造

 

原料

 

Saccharina japonica (真昆布)
原料の一例

生理活性

図1 マンニュロン酸含量(FM)の腸管免疫賦活
活性への影響 (Mw=250,000)

図2 分子量(Mw)の腸管免疫賦活活性への影響 (Mw=250,000)

物性


図3 アルギン酸のカルシウムイオンによるゲル化

  • 腸管免疫賦活活性は、FMが高いアルギン酸 (High-M)で高く、分子量が5~20万で高い(図1,2)
  • FMが低いアルギン酸 (High-G)から調製したゲル(図3)は、弾性が高い

製品仕様・価格

製品名 製品番号 内容量 FM Mw Mw/Mn 価格
(税込/円)
アルギン酸
Alginate
ALG -20K -10m 10 mg 0.85 18,300 1.22 33,000
ALG -30K -10m 10 mg 0.84 29,600 1.13 33,000
ALG -50K -10m 10 mg -- 45,800 1.11 33,000
ALG -70K -10m 10 mg -- 71,700 1.08 33,000
ALG -100K-10m 10 mg 0.82 114,500 1.05 33,000
ALG -150K-10m 10 mg -- 147,800 1.04 33,000
ALG -200K-10m 10 mg -- 188,900 1.06 33,000
ALG -250K-10m 10 mg 0.81 253,200 1.07 33,000
ALG -350K-10m 10 mg 0.81 354,700 1.13 33,000

三石昆布(Saccharina angustata)由来アルギン酸

製品名 製品番号 内容量 FM Mw Mw/Mn 価格
(税込/円)
三石昆布由来
アルギン酸
Alginate from Saccharina angustata
ALG-SA-70K-10m 10 mg 0.82 70,000 1.11 33,000
ALG-SA-600K-10m 10 mg 0.82 584,000 1.22 33,000
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参考文献

Shiho Suzuki, Bjørn E Christensen, Shinichi Kitamura(2011): Effect of mannuronate content and molecular weight of alginates on intestinal immunological activity through Peyer's patch cells of C3H/HeJ mice. Carbohydrate polymers, 83,(2) 629-634 DOI https://doi.org/10.1016/j.carbpol.2010.08.032